現役スイマーの私がサーフィンのオフトレに水泳を推奨する理由とは
2021.1更新
サーフィンのトレーニングとして水泳は効果的なのか?という疑問をお持ちの方に今回は現役スイマーであり、かつ現役サーファーでもある私、logiが徹底解説致します。
結論から言うとバリバリ効果的です。間違いない
【水泳がサーフィンのトレーニングになると言う根拠】
♦ 柔軟な体を得ることが出来る。
スイム練習に入る前には入念なストレッチを行います。
これは水泳に限ったことではありませんが、運動の前には体をほぐし、筋肉や筋を伸ばすストレッチは必須項目です。
そしてこのストレッチを日頃から行うという事こそが大事なんです。ストレッチを習慣化する事によってを柔軟な体を手に入れることが出来るのです。
♦ ボードキックトレーニングにも効果が期待できる。
ボードキックトレーニングとは、いわゆるバタ足のことです。
バタ足がどうして必要なの?って思うかもしれませんね。
ただ移動している時のパドリングではキックは、ほぼ必要ありません。でもこの波に乗る!って思った時のテイクオフの直前には無意識にバタ足してませんか?
バタ足をするとどうなるかというと、二つの効果が期待できます。
① 推進力を得る。
パワーの無い波に乗ろうとした時には少しでも推進力が欲しいもの。パドリングの補助としてバタ足で推進力を補うことが期待できます。
② バランスをとる。
パドリングの際、バタ足をすることでバランスを取ることが出来ます。勿論フルパワーのパドリングをする時です。
*バランスを取ると言うことについては、また後ほど触れますね。
その様な瞬発的な推進力を得ようとする時は予想以上の力を必要とします。日頃からバタ足を鍛えておくことで、その爆発力を発揮することが出来ます。また、バタ足を鍛えておかなかったら足をつってしまったり、肉離れを起こす可能性もあります。
バタ足をしっかり鍛えていい波取りまくっちゃいましょう!!
♦ 肩甲骨を意識した泳ぎでパドリングを楽に出来る。
サーフィンのパドリング同様、水泳のクロールは肩甲骨を如何にうまく使えるかで大きな差が生じます。腕だけのクロールのストロークだと、進む距離も少なく無駄に疲れてしまいます。
肩甲骨をうまく使えれば1ストロークで進む距離も増えて、その結果ストローク数も減るので楽に進むことが出来るのです。これはパドリングでも同じことが言えますよね!
次の画像を見てください。肩甲骨をフルに使ってなるべく遠くの水をつかみに行っていることが分かると思います。
これこそがパドリングに生きてくるんです。
*日頃から肩甲骨を積極的に使う意識をして練習を行っていると、肩甲骨の可動域も広がりパドリングの時も自然に出来るようになります。
【クロール(自由形)には2種類のスタイルがあった!】
♦ 1軸クロール
1軸クロールとは、頭のてっぺんから串刺しに刺されたとイメージしてください。その串を軸にしてローリングしながら泳ぐクロールです。
この1軸クロールの特徴は、右手が入水するときには左足をキック、左手が入水するときには右足をキックします。この左右逆の動きをすることで必要以上のローリングを防ぎ推進力を得ることが可能になります。
私も含め日本人のクロールはこの1軸クロールが最もポピュラーです。
*これがバタ足でバランスを取ると言うことなんです。
サーフィンで言うと、パドリングでバタ足を入れることによってボードの直進性を損なわないようにバランスをとるとゆーことです。
♦ 2軸クロール
2軸クロールとは、体の右肩あたりと左肩あたりから、二つ串に刺されたとイメージしてください。
2軸クロールの特徴は、右手が入水するときには右足をキック、左手が入水するときには左足をキックします。この左右同じ動きをすることでローリングが少なくなり水の抵抗を最小限に抑えることが出来ます。この動きは移動する時のパドリングに一番近い動きになります。
良い例えかどうか分かりませんが、戦車が進む様に胴体はそのままで左右の手足が前に進むキャタピラのように回します。正にパドリングですね。
海外の一流スイマーには、この2軸クロールのスタイルが多いように思います。
プールで本格的にパドリングの強化を図りたい方にはパドレンをお勧めします!
【スイムトレーニングメニューは必ず事前に作成してから取り組もう】
♦ 実戦を想定したメニューを組もう
想像してください。あなたは今、目の前が海です。
波のサイズは胸くらい、遠浅のビーチブレイクでアウトは遠い。波数は多めでアウトに出るにはドルフィンスルーを何度もしないと出れそうもありません。
アウトまで仮に100mとします。この時プールで泳ぐ100mとは違うことは想像できますよね?
この状況での100mは、プールで泳ぐ400mくらいに匹敵するかもしれませんね。
♦ ゲッティンアウトのトレーニング
ゲッティンアウトの時は、瞬発力はあまり要りません。先の例で言えば400mをイーブンペースで泳ぐ練習が効果的です。
400mを早く泳ぐ必要はありません。同じペースをキープしながらゲッティンアウトをイメージして泳ぐメニューを取り入れて見てください。
♦ テイクオフをイメージしたトレーニング
テイクオフの瞬間は、瞬発的な力が必要です。例えば短い距離を全力で泳ぐ練習が効果的です。
25mプールなら中央まで(12.5m)までをダッシュ!残りの半分はゆっくりと泳ぐと言うような瞬発力を鍛えるメニューです。セット数は慣れに応じて増やしてください。
関連記事:ピンチをチャンスにする逆転の発想
【まとめ】
先ずは柔軟な体を維持することを最優先してストレッチトレーニングを習慣にしましょう。
そしてバタ足を鍛えて瞬発力を鍛えつつ怪我の予防にも備えましょう。
肩甲骨を積極的に使い無駄のないパドリングを習得しましょう。
1軸クロールでは、バランス感覚を養い、2軸クロールでは、ローリングしないパドリングを想定した筋力の使い方を習得しましょう。
この様にサーフィンと水泳は、視点を変えればものすごく近しいスポーツなのです。
私は、現在も現役スイマーとして日々トレーニングをしていますが、このトレーニングを続けている限り、サーフィンも現役で続けていけると信じて励んでいます。
もし、近くに水泳が出来る環境であるならば是非スイムトレーニングを取り入れ見ては如何でしょうか? 全力でお勧めします 🙂
関連記事:今すぐ実戦しよう!肩甲骨をほぐすと、いい事だらけだった!
|